布団から出られない

好きなものがとことん好き。考えたことや読書記録を書く予定。

保温マグと来年の自分

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物を買うまでに時間がかかることがある。必需品はそうでもないが「なくてもなんとかなるけど、あれば便利」なものほど時間がかかる。それがあれば確実に生活が最適化され、足りないものが補えて物事が1つ解決するのに、二の足を踏んでしまう。それを買ったことで、バタフライ効果のように自分の生活に変化が起きて後戻りできなくなるのではという感覚が常につきまとう。目下の悩みは保温マグだ。

週に1日だけ通う職場には、事務室に保温ポットがある。日中は別室で仕事をするため事務室に頻繁に行けず、常にペットボトルを携帯している。でも冬場はホットのペットボトルは小さくて冷めてしまうし、冷たいペットボトルは体が冷える。週1日のためだけだけれども、保温機能のついた500mlくらいのマグがあればいいなと常日頃思っている。

なら好きなものを買えばいいのだが、その職場自体が非常に自宅から遠く、3時間近くかけて通っている。仕事内容は好きだし勉強になるのだが、体の負担を考えるといつかやめようと時々考える。ここで保温マグを買ってしまったら、辞めようとする決断が鈍るような、保温マグを買うことがここで来年も再来年も働き続けるという決定打になってしまうような気がしている。ちなみに保温マグは昨年亡くなった母のものが実家にあり、もったいない星人だった母が「ここにあるじゃない!」と呼んでいる気もするが、私は諸事情によりそれを使う気はない、というのも保温マグについて考えるともやっとすることのひとつだ。

こうやって考えているうちに暖かくなり、なんとなく保温マグ問題は先送りになるのかもしれない。電撃的に完璧な保温マグと出会わない限り、この案件は来年の冬に持ち越されるだろう。案外、誰かからプレゼントされるというのが一番の解決策のような気もする。果報を寝て待つ。